脳内現象

2006年4月20日 読書
ISBN:414091002X 単行本 茂木 健一郎 NHK出版 2004/06/24 ¥1,019

「脳。そこは最後のフロンティア。。。」なんてナレーションがぴったりくるような。人間の精神はどのように成り立っているのか。それを成立させているのは、脳である。否、脳内現象である。
すべては脳内現象である。時間・空間とはなにか。それは脳内現象である。ア・プリオリに存在するのではない。人がいるからそれらは存在する。否、ある人が、個人の認識としてのみ、空間・時間は存在する。
つまりさ、Aさんが、Aさんの脳内現象の結果、Aさんの時間と空間が「ある」と認識している。とすると、BさんはBさんの空間と時間を認識しているわけで、その両者が同一の「時間・空間」をさしているわけではない。
時間・空間は、脳内現象としてのみ、その人の個人的な現象として、その人にあらわれているだけ。すくなくとも、それがすべての人に普遍的に(すべての人の存在から独立して)存在するもの、とはいえない。
とまあ、いろいろこの本がいうことはあるのだけど、
この「時間・空間」の存在様式ひとつとっても、この本がいっていることは、いままでの機械論的脳論、認識論、存在論、とは一線を画している、とおもう。こんなこと書いていること自体が、「私が私の脳内減少としてとらえてる」だけ。はーこれって究極の個人主義?
なにかんがえても、「それは自分の脳の中の現象」にすぎないって、考えると。

コメント

kim

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索